鯨肉は実際まずいの?
多くの場所で、鯨肉はまずいと言った記事や口コミを見かけます。では実際にはどうなのでしょうか。
「鯨肉はまずいっていうけど本当にまずいの?」
「捕鯨可能になったからと言って、まずい鯨肉を獲ってどうするの?」
などという疑問をお持ちではありませんか?
そこでこの記事ではそんな鯨肉がまずいか論争について、解説します。まずはご一読を!
鯨肉について
脂質 0.4 g 飽和脂肪酸 0.1 g 多価不飽和脂肪酸 0.1 g 一価不飽和脂肪酸 0.1 g コレステロール 38 mg ナトリウム 62 mg カリウム 260 mg 炭水化物 0.2 g 水溶性食物繊維 0 g 不溶性食物繊維 0 g タンパク質 24 g
ビタミンC 1 mg カルシウム 3 mg 鉄 2.5 mg ビタミンD 0.1 µg ビタミンB6 0.5 mg コバラミン 2 µg マグネシウム 29 mg (100gあたり)
出典:Wikipedia
まず、鯨肉の栄養について解説していきます。
鯨肉は部位によって栄養成分は異なります。
鯨肉の特徴として、脂肪が非常に少なく、赤身は低脂肪でタンパク質が豊富なことが挙げられます。
100gあたりタンパク質が24gも含まれています。鶏肉と比べてみると、鶏肉は100gあたり25gタンパク質が含まれており、肉の中でも特にタンパク質が多いとされる鶏肉と変わらないくらい多くのタンパク質を含んでいることがわかります。
そして脂肪分も非常に少なく、その量はなんと鳥のささみの半分だとか。
赤身には、鉄分が多く含まれています。
また、脂肪にもドコサヘキサエン酸やドコサペンタ塩酸など人体に有益と言われる脂肪酸が、まぐろや他の動物に比べて豊富に含まれています。
これらの脂肪酸は血液をさらさらにしてくれます。
また、牛肉の赤身と比べた時に、特に脂質とコレステロール値に差があります。
鯨肉は脂質が非常に少なく、コレステロール値も低いので非常に栄養価が高いと言えます。コレステロール値が低いので、生活習慣病の予防に役立ててくれます。
鯨肉に含まれるバレニンにはどんな効果がある?
鯨は80~120歳まで生きると言われています。その鍵になるのが「バレニン」です。
21世紀になり、鯨肉に含まれる「バレニン」という栄養素には、人に対して疲労が軽減される効果が確認されました。
このバレニンというペプチド、イミダゾールジペプチドの一つを持っているヒゲクジラの仲間は、絶食しながら、何千キロも
長時間泳ぎ続ける期間があるといいます。
さらに、性成熟年齢に達したあとは、死ぬまで繁殖活動を続けるといいます。
このバレニンの疲労が軽減される作用としては、筋肉中に多く含まれていることからも、特には筋肉疲労(筋持久力)に効果があると言われています。
また、乳酸の分解促進、尿酸量の調整、筋ph低下の緩衝作用を持ち、活性酵素を抑える抗酸化作用を持つことも報告されています。
鯨肉の中でも、バレニンは赤身に多く含まれます。
鯨の赤身肉と一緒にしょうがを食べると、バレニンが吸収しやすく効果が高まります。そして、バレニンが持つ疲労回復効果を最大限に出すには、赤身をミディアムレアで食べると良いとされています。
鯨肉はまずい?それともうまい?
昔は、給食で鯨肉の竜田揚げが出たり、食べる機会がありましたが、長い間商業捕鯨が禁止されていましたから、今ではほとんどないでしょう。
小学生や中学生は、「鯨肉って食べれるの?」と思う人が多いのではないでしょうか。
現在の日本では一般的な認知度は高くはありませんが、イワスクジラが主流に食べられています。
結論は、鯨肉は美味しいです。
決して、まずくはありません。
赤身は獣の味がします。肉質は牛肉ハラミそのもので、風味は新鮮な血とイノシシや鹿肉に似た、ジビエ独特の獣臭が鼻を駆け抜けます。
新鮮な肉は「馬肉」のような味がします。馬肉が好きな人は好きなのではないでしょうか。人によって味の感じ方は違いますが身肉なので、少し鉄分ぽい雰囲気を感じます。
牛バラ肉は赤身は脂肪分と旨みと甘みがあり、白い脂の部分は食べるとさっぱりしていて独特の甘みがあります。鯨独特の臭みがダメな人は苦手かも知れませんが、比較的美味しいという意見が多いようです。
一方で、なぜまずいという意見が多く出回っているのか。それは、鮮度が悪いからだと言えます。
海の食べ物なので少し癖があり、人によって好みは分かれますが、それがまずいということに繋がる訳ではありません。
例えば、ジビエ料理が苦手な人は、臭くて癖があるからまずいという意見を持つ人もいるでしょう。一方で、ジビエ料理が好きな人は、独特な風味があって美味しいというでしょう。これと同じことが鯨肉でも言えるのではないでしょうか。
馬肉や赤身肉が好きな人は是非チャレンジしてみてください。
鯨肉の刺身はまずい?
- こちらの動画では、鯨肉の塊2kgを刺身にして食べた感想を述べています。
動画で紹介されている鯨は「ミンククジラ」で、鯨専門のお店で購入したんだとか。
販売されていた鯨肉は2種類で「イワシクジラ」と「ミンククジラ」。ミンククジラの方がお値段が高いそうです。
ユッケなどの生肉が制限されている中で、「唯一生で食べれる赤身肉」として食べられています。
非常に新鮮そうな鯨で、赤みがとても綺麗です。
クジラ肉は高タンパク、低カロリーなので、「油っぽくないのがポイント」です。あっさりしていて重くない。
ローストビーフソースと合わせると、臭みが全然なく、非常に美味しいそうです。
正直、ユッケにしたら非常に美味しそうです。ユッケの作り方は、「醤油・砂糖・ごま油・コチュジャン」を入れてよくかき混ぜ、最後に卵黄をのせたら完成です。
焼いても脂っこさはなく、なおかつ肉が柔らかいので味は非常に美味しいんだとか!
鯨肉がおいしい、まずいの判断は各個人で違いますが、この動画を見たら正直鯨肉が美味しそうに見えます。気になった人は自分の下で確かめて、おいしいかまずいかを判断してみてください。
まとめ:鯨肉はおいしい!
結論、鯨肉はおいしいと言えます。
もちろん味の感じ方に個人差はありますが、まずいという鯨肉を食べた人は、鮮度が悪い鯨肉を食べた人もいるのかもしれません。
ジビエ料理も同様で、おいしいと感じる人も入れば、臭くて苦手と感じる人もいるでしょう。それと同様に、鯨肉は海の生物でくせがありますから、匂いの感じ方が強い人は苦手でしょう。
しっかり鮮度の良い鯨肉を食べてその中で、おいしいかまずいかの判断をするのがよろしいでしょう。
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