はちみつを使った離乳食は何歳から大丈夫?安全なレシピをご紹介!

昆虫食

甘くておいしいはちみつ。大人はもちろん、子どもも大好きな食材の一つです。

赤ちゃんの離乳食に使いたいという方もいるのではないでしょうか。

しかし乳児へのはちみつは、年齢によっては非常に危険です。

この記事では、なぜ危険なのか、どんなレシピが安全なのかなどをご紹介します。

離乳食のはちみつが原因で死亡?なぜ乳児に与えるとダメ?

2017年3月30日、東京都足立区で生後6カ月の男の子が乳児ボツリヌス症で亡くなるという悲しい出来事がありました。

1986年から行なっている統計によれば、これが全国初の乳児ボツリヌス症の死亡例だったとのことです。

男の子は2月16日から咳などが出ていて、20日に痙攣と呼吸不全を起こして救急搬送。そのまま入院し、28日に乳児ボツリヌス症と診断されました。

そして3月30日、残念ながら亡くなってしまったのです。

この件では、離乳食にはちみつを使ったことが原因だったとして物議を醸しました。

発症の1カ月ほど前から、はちみつ入りのジュースを1日2回ぐらい飲ませていたそうです。

厚生労働省のホームページには、「1歳未満の赤ちゃんがハチミツを食べることによって乳児ボツリヌス症にかかることがあります」という記載があります。

1歳未満の乳児には菌の繁殖を抑える腸内細菌が不足しているため、発症のリスクが高いのです。

なお、はちみつ以外にも原因となる食材はありますので、1歳未満のお子さんが口にする食材にはしっかり注意しないといけませんね。

原因は料理漫画「美味しんぼ」にあった?

赤ちゃんにはちみつを食べさせないようにという注意は、母子手帳などにも記載されています。

にもかかわらず、2017年の死亡事故の際には「知らなかった」という声も少なくありませんでした。

一般人だけでなく、影響力のある人でもこのことを知らないケースがあります。料理漫画の『美味しんぼ』もその一例です。

それは、2000年秋発行の『ビッグコミックスピリッツ』に掲載された第496話「はじめての卵」という回。

赤ちゃんの離乳食にはちみつと半熟卵を勧めるという内容でしたが、これが問題視され、炎上してしまいます。

その後、原作者と編集部が誌面で謝罪する事態になりました。

作者は『美味しんぼ』の料理は自身の実体験に基づくものだとし、離乳食についても同様だと説明しています。

謝罪の中で、「私は子供に与える食べものには神経質なほうでしたが、私の子供たちが離乳食を始める頃、蜂蜜が離乳食に不適当であるとは聞いたことがありませんでした」と述べています。

しかし、自分の時代とは食や子育てに関する事情が大きく変わっているとも語っていて、自らの知識不足によるものだったとしています。

加熱では意味がない!

一般的に、食材に含まれる菌であれば、熱を加えることで死滅させられると思いますよね。

しかしボツリヌス菌は熱に耐性がある細胞を持つため、通常の加熱や調理では殺すことができません。

完全に死滅させるためには120℃で4分間、または100℃で6時間以上の加熱が必要です。

100℃の高温を6時間もキープすることなんて、一般家庭ではまず不可能ではないでしょうか。

離乳食としてメジャーなものの一つに蒸しパンがありますが、たとえオーブンを220℃に設定しても中身がその温度になるわけではありません。

そのため、はちみつを入れてしまうと、ボツリヌス菌が死滅しない可能性があるのです。

1歳未満の赤ちゃんには、はちみつを含む食品を与えないように気をつけましょう。

はちみつを使った離乳食は、いつから与えて大丈夫?それとも与えないほうがいい?

それでは、子どもにはちみつを与えていいのはいつからなのでしょうか。

厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド」によると、「ハチミツは乳児ボツリヌス症予防のため満1歳までは使わない」こととされています。

しかし、1歳を過ぎる頃には腸管が発達してきますので、はちみつを食べても問題ありません。

ただ、だからといって1歳を迎えた直後に与えるのは少しリスクが高いかもしれません。

ボツリヌス症には至らなくても消化や吸収に問題があることもありますので、特に具合が悪い時などは避けた方が無難だと思います。

なお、生のはちみつはもちろんですが、はちみつを含んだ飲みものや焼き菓子などにも注意が必要です。

生地に混ぜたり火を通したりしても、どのぐらいの温度で加工されているかがわからないからです。

大切なお子さんを守るためにも、やはり1歳までは摂取しないのがベターですね。

安全で安心!離乳食レシピ3選

はちみつを使わない離乳食レシピは実にたくさんあります。

ここでは離乳食の初期・中期・後期のそれぞれでお勧めのレシピをご紹介します。

ミルクパン粥

まず初期にお勧めなのはミルクパン粥です。

食パンとミルクだけで作る手軽なメニューなので、朝食時や外出時などさまざまな場面で作りやすいというメリットがあります。

レバーペーストやつぶした野菜などを加えてアレンジすることで、栄養をプラスすることもできます。

鍋にミルク30mlとちぎった食パン10gを入れ、トロトロになるまで弱火で煮た後、スプーンなどで丁寧につぶせば出来上がりです。

ミルクは赤ちゃんにとって一番馴染みのある味なので、安心して食べることができます。

かぼちゃ煮

中期には、電子レンジで簡単にできるかぼちゃ煮がお勧めです。

皮を除いたかぼちゃ100gを一口大に切り、耐熱容器に入れます。そこにだし汁100ccと砂糖小さじ1を加えます。

ふんわりとラップをかけて、600Wで1分半加熱。ここで醤油小さじ1を加え、プラス2分加熱します。火が通ってやわらかくなったら完成です。

これでおよそ3食分を作ることができますよ。

豆腐ハンバーグ

後期には噛むこともできるようになりますし、自分の手で食べたがるようにもなります。

そこで、豆腐ハンバーグはいかがでしょうか。

ボウルに豆腐、鶏のミンチ、ねぎ少々と醤油1~2滴を入れてこねます。フライパンで色がつくまで焼いたら出来上がり。

このまま大人も食べられるので、親子で楽しめる時短メニューとして活躍してくれそうですね。

離乳食人気おすすめ10選


中身が見える瓶詰タイプ。5か月頃から使えます

保存性の高い瓶詰タイプで、中身も見えるので安心。離乳食を始める方にお勧めです。

そのまま食べられるので外出先でも重宝しますし、手作りの離乳食の材料としても使用することができます。

おかゆ、野菜、フルーツなどバラエティ豊かなラインナップです。

アレルギー食材を使っていないので、安心して与えることができます。


主食とおかずの便利なセット。9か月頃から使えます

炊き込みご飯やリゾットなどの主食と、グラタンや肉じゃがなどのメインおかずをバランスよく取りそろえたセットです。

調理済みの食品をレトルトパウチにしているので、お湯に入れて1~2分温めるだけですぐに使える手軽さがポイント。

具材の大きさや食感にこだわり、赤ちゃんが嫌がらず食べられるように工夫されています。


1歳頃からのお子さんに。人気の味が5種入ったアソートセットです

カレーや煮込みうどんなど、人気のメニューが5種類セットになったアソートです。

1歳頃からのお子さんに向けて、食への興味や味覚形成などをサポートするよう工夫されています。

噛む練習になるような大きさや硬さの具材を使い、素材そのものを感じられるうす味に仕上がっています。

カレーをドリアにしたりスパゲッティをパンにはさんだりすれば、アレンジメニューも簡単にできます。


12か月頃から使えます。和洋中の豊富なラインナップ

12か月頃からのお子さんに食べさせられる、人気メニューのアソートセットです。

調理済みのレトルトパウチタイプなので、忙しい日や外出先でも手軽に用意することができます。

ご飯にかけるメニュー4品とメインおかず2品で、毎日の献立に1品プラスしやすいのも魅力。

うま煮丼、ミネストローネ、中華丼とバラエティに富んだラインナップがポイントです。


お皿に移す必要なし!これ1つで1食分のメニューです

お弁当タイプになっている離乳食のアソートセット。9か月頃から使うことができます。

主食のおかゆと、メインおかずの肉じゃが、鶏肉のトマト煮、まぐろと野菜の煮物を組み合わせた献立になっているので、これ1つで1食分にすることができます。

電子レンジ対応の容器に入っていて、お皿に移し替えなくてもそのまま使えるという嬉しいポイントも。


簡単に野菜を補えるフレーク4種。離乳食以外にもおすすめ

かぼちゃ、とうもろこし、じゃがいも、にんじんの4種の野菜がフレークになっています。

それぞれボイルしてからフレークにしてあり、素材の味を楽しみながら野菜を補うことができます。

離乳食専用ではないため、流動食や普段の料理の材料としてなど、さまざまな使い方ができるところも魅力です。

常温保存ができ、ストック食材としても重宝します。


和風の離乳食6種のセット。12か月頃からのお子さんに

国産素材と食品添加物無添加にこだわった、和風の離乳食アソートセット。

野菜をたっぷり使った炊き込みご飯や五目煮が6種類入っています。

有機JAS認定を受けたベビーフードなので、安心して食べさせることができます。

常温保存が可能な瓶詰タイプ。高級感もあり、「ベビーフードでも罪悪感を感じない」という声もあります。


1台5役のハンドブレンダー。離乳食が終わっても長く使えます

「つぶす」「まぜる」「きざむ」「泡立てる」「砕く」の5役を1台でまかなえるハンドブレンダーです。

本体は約625gと軽量。低騒音モーターを採用しているため、静かながらパワフルな仕様になっています。

離乳食のために食材を加工するのはもちろんのこと、普段の調理やお菓子作りなどにも使える便利なブレンダーです。

握りやすいグリップや食洗器対応など、細かいところまで配慮がなされています。


7か月頃からのお子さんに。野菜たっぷりのアソートセット

国産のオーガニック食材を使用した、野菜のおじや3種類のセット。

食品添加物不使用、アレルゲン対応、グルテンフリーなど、安心・安全にとことんこだわって作られています。

にんじんやほうれん草、じゃがいもなど、1食分の野菜が摂れるメニューです。

スタンディング式パウチに入っているので、そのまま食べて捨てることができます。


素材そのものの味を楽しめる。12か月頃からのお子さんに

シチューやあんかけなど、6種類のベビーフードのアソートセットです。

だしを使ったうす味に仕上がっており、素材そのものの味を楽しみながら食べられます。

具材の種類や大きさ、硬さなどでお子さんの噛む力を育て、発育のサポートにも。

別の容器に移せば1か月ほど冷凍することも可能。使う時はレンジなどで時間をかけずに解凍します。

まとめ

離乳食とはちみつについて、危険な理由や安全なレシピなどをご紹介しました。

大切なお子さんの命にも関わることですし、まずは正しい知識を持っておくことが大切だと思います。

はちみつを使わない離乳食もたくさんありますので、今回紹介したレシピなどを参考にしながら、おいしく楽しい離乳食を食べさせてあげてくださいね。

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