海藻は日本食には欠かせない食材です。
しかし、一言に「海藻」といってもいくつかの種類に分けることができます。
それに加えて、日本では食卓に欠いてはならない海藻は、海外ではどれほど食されているのでしょうか?
今回の記事は海藻の種類、利用、および海外での海藻食の浸透具合について説明します。
どうぞご覧あれ!
食用の海藻の種類はどんなのがある?
海藻は普通「食べ物」として分類されますよね。
その海藻は大きく分けると「紅藻類」「緑藻類」「褐藻類」の3つに分類されます。
この3つの分類は色による分類です。
その中でも「ワカメ」「昆布」「メカブ」「ヒジキ」などの代表的な海藻はすべて「褐藻類」に分類されます。
「紅藻類」に分類される主な海藻は「海苔」「テングサ」です。
紅藻類は赤い色素を持っているのが特徴であるため、鮮やかな赤紫色をしているのが特徴となります。
「緑藻類」に分類されるものには「アオサ」「ウミブドウ」「ミル」などです。
こちらは光合成をするために存在する葉緑体の中にある色素「クロロフィル」の色が反映されたきれいな緑色が特徴。
「褐藻類」は海藻の中で最も種類が多く、日本ではコンブ類、ワカメ、ヒジキ、モズク類をはじめとする約400種類が知られています。
海藻は色で3つの種類が分かれていて、そのほとんどが「褐藻類」に分類されるということです。
食用の海藻の栄養価や味について
海藻の栄養価や味について見ていきましょう。
昆布や海苔といった海藻はうまみ成分である「グルタミン酸」を多く含んでいます。
そのため昆布はだしを取り、うまみ成分のグルタミン酸を抽出するのに適しています。
海藻はうまみに恵まれているため、日本食を作る上では欠かせない食品となっているのです。
海藻には肌をキレイに保つ上で欠かせないビタミンAやビタミンB2などのビタミン類が豊富に含まれています。
そのことから、ダイエットにおいては野菜の代替品として海藻を用いることも多いのです。
様々なビタミン類などの栄養が豊富で、しかもカロリーも低いため、海藻はヘルシーな食品として重要な地位を占めています。
食用以外に使われている海藻の使い道とは?
海藻は「食べるもの」としての印象が強いですよね。
しかし、海藻は食べることのみならず、工業用、医療用、肥料用など、幅広い分野で利用されています。
工業用としては、薬の錠剤等を固めるために海藻が用いられているのです。
医療用としては薬の錠剤を固めるために用いられたり、高血圧症や甲状腺肥大症の予防のための薬品に利用されたりしています。
さらには土壌改良や農作物の病気および病害虫対策として、肥料として土壌に海藻から抽出した成分を混ぜたりしています。
これらに利用される具体的な海藻の成分については、話が長くなるため省きます。
海藻は食用だけでなく、有用な成分を抽出することで工業や医療にも利用されているのです。
海藻を食べるのは日本だけ?【世界では非常識?】
海藻は日本では食卓に欠かせない食品です。
では、海外では海藻はどれほどポピュラーな食品なのでしょうか?
世界に数ある国々の中で、海藻が日常的に食卓に並ぶ国は極めて少ないのです。
海藻をよく食べる国は、日本以外に中国やインドネシアなどのアジアの一部の国で海苔が食べられる程度になります。
ヨーロッパでは、アイルランドやフランスなどのごく限られた沿岸地域のみです。
実は、海外の人は海藻をほとんど食べることがないため、海藻から摂れる元素「ヨウ素」の不足が深刻な社会問題となっています。
日本は海藻に恵まれた国でよかったですね。
海外では日本人には考えられないようなものが食されているということがよくありますが、海藻は海外の人にとっては考えられない食品なのでしょう。
人気おすすめ5選
栄養がたっぷり詰まった海藻サラダ
国産の海藻とワカメ類を生のまま塩蔵にした特選サラダです。
たっぷりの水で5分間塩出ししたら、すぐにお召し上がりいただけます。
塩蔵は乾燥と違い、風味や食感が保たれます。サラダや和え物、刺身のつまにいかがでしょうか。
全て国内で採れた厳選海藻サラダ
ワカメや昆布、茎わかめなど彩り豊かな栄養満点の海藻が入ったサラダです。
低カロリーでビタミン、ミネラル、食物繊維、タンパク質を摂取することができるので、非常に体に良く、ダイエット食として人気です。
水や塩水で5~10分ほど戻したらすぐにお使い頂けます。
簡単!水で戻すだけ。ネバネバ海藻サラダ
ネバネバ食感のかごめ昆布・めかぶが入ったつるっとした食感の海藻サラダです。
ネバネバは海藻に含まれる成分である「アルギン酸」「フコイダイ」だと言われ、これらの栄養素は健康をサポートする成分として期待されています。
ノンオイルの青じそドレッシングが付いていますから、水で戻した後すぐに美味しいサラダを召し上がることができます。
7種類の素材使用!海藻サラダ
7種類の海藻を使った乾燥タイプの海藻サラダです。
水で戻すだけで、彩り豊かでボリューム感があるサラダが出来上がります。
乾燥タイプなので、使いたいときに使いたい量だけ手軽に利用できるので、使い勝手抜群です。
昆布とわかめのとろりんスープ
熱湯を注いだらすぐに完成しますので、時間がないときに重宝します。
かごめ昆布や国産の細切り昆布が入って、とろりんとした食感の和風スープです。
食物繊維が沢山含まれているので、栄養満点です。
まとめ
今回は海藻の種類、利用のされ方、および海外で海藻がどれほど人気なのかについての記事でした。
海藻は日本人にとっては「食べ物」としての認識が当たり前のようにありますが、食べ物以外での利用も多いです。
それに加えて、外国人にとってはまったくなじみのない食品であるため、食べ物としての認識がありません。
海藻はヨウ素やビタミン類に富む食材なので、積極的に摂取しましょう。
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