皆さんは鯨肉を食べたことがありますか?長い間商業目的の捕鯨は禁止されていましたから、最近では食べたことがある人は、あまりいないのではないでしょうか。
「鯨肉の味は美味しいの?」
「鯨肉を食べてみたいけど、どんな味付けをしたらいいかわからない」
などという悩みをお持ちではありませんか?
そこでこの記事ではそんな鯨肉に悩める方々の悩みを、解決します。
具体的には
・鯨肉の味は美味しいのか
・鯨の種類や部位によって味は変わるのか
・新潟の郷土料理「くじら汁」の作り方
の順番にご紹介していきます。まずはご一読を!
鯨肉の味は美味しいのか【味はまずい?】
現在の日本では一般的な認知度は高くはありませんが、イワスクジラが主流に食べられています。
肉質は牛肉ハラミそのもので、風味は新鮮な血とイノシシや鹿肉に似た、ジビエ独特の獣臭が鼻を駆け抜けます。
新鮮な肉は「馬肉」のような味がします。馬肉が好きな人は好きなのではないでしょうか。
人によって味の感じ方は違いますが身肉なので、少し鉄分ぽい雰囲気を感じます。
牛バラ肉は赤身は脂肪分と旨みと甘みがあり、白い脂の部分は食べるとさっぱりしていて独特の甘みがあります。
鯨独特の臭みがダメな人は苦手かも知れませんが、比較的美味しいという意見が多いようです。
馬肉や赤身肉が好きな人は是非チャレンジしてみてください。
こちらの動画では鯨肉を食べている感想を述べています。
鯨肉の味はくじらの種類によって違う?
まず、鯨はハクジラとヒゲクジラで味が異なります。なぜなら、それぞれ生態が違うからです。
このうちのハクジラに属するマッコウクジラは、極めて強いクセを持っていることから食用に適さないとされています。
世界でもほとんど食用として食されていません。
同様にハクジラに属するツチクジラやイルカ類も、マッコウクジラと同様にクセが強く、地域や個人で好みが分かれます。
一方で、ヒゲクジラに属する鯨は、ハクジラより味のクセがなく牛肉に近い味とされています。
普段、皆さんが食べることができる鯨肉はヒゲクジラに属する鯨でしょう。
赤身は、馬肉に近い味わいをしています。
しかし、ヒゲクジラの中でも鯨の種類によって味は異なるんだとか。
現在もっとも多く流通しているミンククジラは、肉の繊維が細かだが、脂肪が少なく尾身などの部位もあまり採れないとされています。
鯨肉の味は部位によっても違う?
先ほど、鯨肉は鯨の種類によっても違うと述べましたが、鯨肉の味は部位によっても違うということが言えます。
一般的に食べる部位の赤身では、主に2つに分けられます。
まずは、背肉です。背肉は、鯨の背中側の肉で、柔らかく筋がないものが多いとされています。
次に、胸肉です。胸肉は、鯨のお腹側の肉で、少し筋がありますが脂が乗っているものもあります。こちらの部位は、お刺身や竜田揚げに向いています。
また、鮮度によっても美味しさは変わってしますので、店頭で鯨を選ぶ際は、出来るだけ薄いピンク色ものを選ぶと良いかもしれません。
若い鯨ほど綺麗な赤や、ピンク色をしていて、肉質が非常に柔らかくステーキなどにして美味しくいただくことができます。
新潟県の郷土料理!鯨肉の味噌汁「くじら汁」の作り方
くじら汁は、塩鯨入りのお味噌汁のことを言います。
鯨は全国で食べられていますが、くじら汁は夏の風物詩として新潟県でよく食べられ、今では郷土料理となっています。
ちなみに塩鯨とは、鯨の脂肪分の多い畝須(うねす)の部分を塩蔵したものです。
ここでは、くじら汁の簡単レシピをご紹介します。
1:塩鯨を短冊切りにします。
2:野菜を食べやすいお好みの大きさに切ります。
3:出し汁に塩鯨、野菜を入れ煮て、柔らかくなったら味噌で味を整えます。
4:お椀に盛り付けて完成です。
まとめ
捕獲量の制限はあるものの、商業捕鯨を再開したことにより、鯨肉の流通が盛んになるのではないでしょうか。
食べることが難しい種類の鯨もいますが、鯨肉は高タンパクで栄養価も高いことながら、竜田揚げやくじら汁にすると非常に美味しく召し上がれます。
現在、アマゾンと楽天では鯨肉を買うことはできませんが、ヤフーショッピングで購入することができるので、気になった方はぜひ自分の下で味を確かめてみてください。
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