鯨肉を食べたことありますか。鯨肉のイメージとしては、給食に出てきた赤黒くて衣がついた竜田揚げを思い出す人がほとんどではないでしょうか。
鯨肉は、長い歴史があります。以前、沢山捕鯨されていた時代もありましたが、商業捕鯨が禁止となりそこから長い間、捕鯨できない状態が続いていました。しかし最近制限が設けられて捕鯨が再開しました。
この記事では、鯨肉についての様々な情報について解説します。
鯨肉とは
鯨肉(げいにく/くじらにく) とは、食品として扱われる鯨類や、その小型種の一部の総称であるイルカ類の可食部全般を指す。狭義にはイルカ類は除く。筋肉、内臓、鯨類特有の脂皮(脂肪層)などを含む。鯨類は世界各地で鯨油など多様な利用がされてきた歴史があり、鯨肉の食用もその中の重要な用途の一つである。多様な鯨種や部位に合わせて様々な嗜好や調理法も生まれ、国や地域によって様々な食文化を形成してきた。現在では商業捕鯨が大きく制限されているため、生産量が減少している。価格も商業捕鯨全盛期と比べると大きく値上がりしている。
分類学が発達する前、鯨はしばしば最大の「魚」ととらえられ、魚肉の一つという位置づけで古くから食用とされてきた。そのため、以下の記述では哺乳類の鯨を「魚」として表記する場合がある。
出典:Wikipedia
鯨肉の味は美味しいのか【味はまずい?】
現在の日本では一般的な認知度は高くはありませんが、ニタリクジラが主流に食べられています。赤身は獣の味がします。肉質は牛肉ハラミそのもので、風味は新鮮な血とイノシシや鹿肉に似た、ジビエ独特の獣臭が鼻を駆け抜けます。
新鮮な肉は「馬肉」のような味がします。馬肉が好きな人は好きなのではないでしょうか。人によって味の感じ方は違いますが身肉なので、少し鉄分ぽい雰囲気を感じます。
赤身は脂肪分と旨みと甘みがあり、白い脂の部分は食べるとさっぱりしていて独特の甘みがあります。鯨独特の臭みがダメな人は苦手かも知れませんが、比較的美味しいという意見が多いようです。
馬肉や赤身肉が好きな人は是非チャレンジしてみてください。
こちらの動画では鯨肉を食べている感想を述べています。
鯨肉の値段は高い?【スーパーで買うことができるのか】
7月1日に商業捕鯨が31年ぶりに解禁されました。仕入れる量や部位によって値段は変わりますが、和歌山県の太地町には66キロが空輸されて、行われた競りでは仲介人10人が参加し、箱に入った赤肉や胸肉を競り落としました。
「大ギレ」と呼ばれる赤身片は町漁協が運営するスーパーに100グラム598円で並びました。
商業捕鯨は再開したものの、捕鯨できる量は決められていますから流通量が少ないゆえに、値段は比較的高いのではないでしょうか。
一般的なスーパーでは、あまり流通しておらず、漁協が運営しているスーパーなど何かしら繋がりがあるスーパーでは、鯨肉を買うことができるでしょう。また、ネット通販では買うことができるので食べてみたいと思った人は、是非チェックしてみましょう。
東京で鯨肉が食べられるおすすめのお店
https://tabelog.com/tokyo/A1316/A131602/13019377/
こちらのお店は、白金高輪駅から徒歩約6分のところにある、鯨料理とふぐ料理が食べられる非常に有名なお店です。グルメで知られるアンジャッシュの渡部さんがオフィシャルブログで紹介していました。「くじら料理うずら」の看板が目印です。
ベーコン、赤身、竜田揚げなど様々な鯨料理を堪能することができます。メニューはどれも日本酒に合いそうなものばかりです。中でもくじらさしは、厚切りなのでお肉の旨みをしっかりと堪能することができます。
そしてメイン料理は、「くじらのはりはり鍋」。たっぷりの油揚げと、片栗粉で下ごしらえしたくじらの肉はとてもジューシーで、野菜の水菜と見事にマッチします。
最後には、締めのラーメンをいただいたら、もう言うことなし。ぜひ足を運んでみてください。
給食に鯨肉は出てましたか?
2016年度の和歌山県の公立小学校では、30あるうち22の市町で鯨肉の献立の給食を実施した。1校あたり年間1回から5回程度で、メニューは主に竜田揚げであった。かつて捕鯨基地のあった山口県下関市の場合は、下関市農林水産振興部水産課によると、2016年度は年12回、月1回の割合で鯨肉の給食を実施、12回のうち半分は全市一斉で、残りの6回は各地域ごとの実施になった。
献立の1番人気のメニューは竜田揚げであり、鯨カレー、鯨の炊き込みごはんなども提供。給食は学校保健給食課の管轄で、本来は水産課が関わるところではないが、学校給食で鯨肉を食べてもらいたいとの思いから、水産課で鯨肉購入などの支援をしている。
2019年7月の日本の商業捕鯨再開に際し、水産庁が設定した年間捕獲枠は、ミンククジラ171頭、ニタリクジラ187頭、イワシクジラ25頭となっており、鯨体の大きさ・得られる肉の量から、当面日本で流通する鯨肉はニタリクジラ肉が中心となる。
出典:Wikipedia
今となっては昔は、給食の定番メニューとして食べられていた鯨も、商業捕鯨が禁止になってから一気に給食での提供は減ってしまいました。しかし、7月1日に商業捕鯨が再開されたことにより、以前のようにとはいきませんが、給食のメニューで提供する学校もあるのではないでしょうか。
鯨肉のオススメの料理
鯨肉のオススメの料理といえば、なんと言っても「くじらの竜田揚げ」でしょう。給食で食べたことがある人もいるのではないでしょうか。
ここでは、くじらの竜田揚げの作り方をご紹介します。
レシピはこちらhttps://cookpad.com/recipe/3643978
鯨肉のお刺身の作り方や美味しい食べ方について
簡単解凍の場合は、パックのまま1〜2分程、流水で流します。その後、30分程冷蔵庫に入れて解凍してください。
時間があって美味しく鯨肉を食べたい人には、「熟成解凍」がおすすめです。熟成解凍のやり方は主に2ステップ。
2:24時間じっくりと解凍したら、冷蔵庫から取り出して、指で押せるくらい仕上がっていたら完成です。
解凍ができたら、お刺身はもちろん、竜田揚げなど様々な料理にお使いいただけます。おすすめの食べ方は、お好みの厚さにスライスした鯨肉と、わさび、生姜、すりおろしにんにく等の薬味を醤油を合わせて、そのままいただくシンプルな食べ方です。
鯨の旨みをダイレクトに感じることができるでしょう。
まとめ
鯨肉の商業捕鯨が再開されたことは、鯨肉好きにはたまらない嬉しいニュースなのではないでしょうか。
普段鯨肉を食べる機会はあまりありませんが、給食のくじらの竜田揚げを思い出して「またあの味を思い出したい」という方は、楽天などの通販サイトで買うことができるので、是非買ってみてご賞味ください。
自分で調理するのが面倒だという方は、おすすめの店で紹介した「うずら」を筆頭に都内に何店舗か鯨を食べれるお店がありますので、そちらに足を運んでいただけたらと思います。
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